最終話は当日に見られたぞー! 盛り上がることは盛り上がったんだけど、いろいろつっこみたい部分も多くて、素直に盛り上がりに乗りたい気持ちと、えー!?という気持ちとでせめぎあってました OPもなしでいきなり本編映像から。これって今までのシリーズで初めてですよね? さて本編です そんなこんなで魔王復活。ただしゼロス曰く、完全な魔王ではなく「魔王の亡霊のようなもの」。例としてガーヴを持ち出してましたが、「魔王」ガーヴって言ってましたね。脚本ともしくは台本のミスでしょうか。ここは間違えちゃいかんでしょ。魔竜王魔竜王。 今リナを失うわけにはいかない、とゼロス。なぜなら「魔王」を滅ぼすには重破斬しかないから―― 「魔王」から一旦退く一同。ポコタに運んでもらいながら光の刃を撃ち出して牽制するガウリイ。彼だけ自力で飛んでないしね、それくらいやってもらわんと(笑)いや、自分で飛べない分、他のやれることはちゃんとやって皆をフォローしてるのが描かれてると嬉しいもんです。降りたときに、ガウリイが当然のように一番前衛に出てるのも。こういう描写があるだけでもぐっとらしくなります。 かろうじて通じるのは光の剣だけ。ならばやるしかないのか――って、本物の光の剣も魔王にはほとんど通じてませんでしたよ? 「魔王」の消滅とともに、ポコタもまた…と思いきや、ひょっこり出てきた(笑)ぬるいといえばぬるいけど、いいんじゃないでしょうか。ポコタかわいかったし。一緒に消える覚悟をしてたらレゾさんが彼だけ残してくれたようです。…きっとあれだ、L様にお願いしてポコタだけ返してもらったんだよ。今後レゾは部下SとともにL様の玩具決定だな。 仲良く喧嘩をはじめるリナとポコタ。そのポコタをひょいとつまみあげた手の主はガウリイ。「お前はあっち」って、このシーンすごく好きだ!レボエボ通して今期で一番好きかもしれない。とぼけてるようで実はいろいろわかってる、っていうガウリイがちゃんと出てる、とこのシーン見て思ったんです。ああ、ガウリイにいいシーンくれたな、スタッフありがとう、って思いました。 ここの親子云々の会話の流れでアメリアがゼルにレゾの話を振ったのはレゾとゼルも肉親だからでしょうか。
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上でも触れてるけど、レゾが「滅ぼせ」と言ったきりそのまま魔王化しちゃって、ことが終わるまでひっこんでたことと、
ゼロスの言い分についてはどうにも納得いかない。レゾ復活=魔王復活、というのはリナもある程度予見してたのに、
実際直面するまでそれに対する危機感がいまいち薄かったのも。
そしてやはり一番もやもやするのは完全版の重破斬を制御させちゃった、という点です。
他の可能性が全てつぶれて、本当に他に選択肢がなくなったら、リナなら、そのままあきらめるよりは
重破斬を使うことを選ぶかもしれない、とは思います。
でもやっぱり重破斬は、フィブリゾ戦のあのオチ一回限りだからこそ許されると思うんですよ。
もう制御失敗させるわけにもいかないし、制御してしまったらご都合主義すぎる。
危険性とか作中での設定的な意味でなく、作劇的な意味で、重破斬は「切り札」ではなく「禁じ手」だと思うんです。
制作サイド的には「ギガスレ使っちゃうぜすごいだろ!」的な感覚なのかもしれないけど、
ちょっと厳しい見方をすると、「魔王を重破斬で倒す」というオチは安易なんじゃないかと。
魔王復活のストーリーが先にあって重破斬を選んだのか、重破斬を使わせるために魔王復活させたのかはわかりませんが、
ゼロスにしろリナにしろ最初から完全版前提で話が進んでいて、不完全版が選択肢に全く入っていなかったことも相まって、
最初から他の決着を考えるの放棄してるようにも思えてしまうんですよね…
なにより、フィブリゾ戦での重破斬は、「ガウリイを助けたい」というただそれだけのために、世界もなにも関係ない、と
使ってしまったところに、「ガウリイ>世界」というエゴ極まりないほどのリナの想いが現れているわけで、
それを今度は「世界の危機だー!」という展開で使わせてしまったら、その意味が薄れてしまうと思うのです。
ただ「すごい術」とか「見栄えのする術」、ということでなく、それを使ったことが作品の中でどういう意味を持っていたのか、
という部分をどこまで考えていたのか…。
神滅斬の扱いに関しても、神滅斬の欠点は「近づいて当てなければならない」というところにあって、
原作ではその難しさが敵とリナの接近戦の技量の差という形で現れていて、
そこをどうやって相手の意表をついて埋めるかがポイントになってくるわけですが、
(これは今回に限ったことではありませんが)アニメだと「接近戦」という要素はあまり重視されていなくて、
今回も「近づくことさえできればOK」な感じになっていたのが、最終的に神滅斬を封じられたのが
「溶岩で近づけない」という理由だったのがで余計に、そういう細かい描写から逃げた感を受けた部分があります。
まあこれは自分でもかなり厳しいかな、と思いますが。
エボ通して最後まで見て、主に壷関連で各回ごとのつながりの悪いところとか
キャラの言動がいまいちちぐはぐなところがあったりだとか、
オゼルに時間割きすぎだったとか(オゼル自体はかわいかったんですが)、気になるところはありました。
収穫はポコタ。最初レボの前宣伝でポコタ見た時は「なんだこの作品に合わないキャラは」と思いました。
いや、ただのマスコット系キャラではないのはわかってましたけど、
見た目とか名前とか、なんでこんなもん出してくるの、という…
でも特にエボに入ってからはなんか、周りとも馴染んで、妙にかわいく思えてきてしまいました。
あと、感想では(主に戦闘面で)結構不満も言ってるけど、ガウリイが内面的にはかなりまともに描かれてたのは嬉しい。
重破斬のことはありますが、なんだかんだ言って他キャラの見せ場で燃えたし盛り上がったのは間違いないので、
最終回は迷いながらの◎。
改めて読み返すとなかなかに迷走激しい感想に、最後までお付き合いありがとうございました。
スタッフ、キャストの皆様お疲れ様でした!