キリオ編での悟兄ちゃんの扱いについて。

改めて見返すとキリオ編長くてですね。その中での兄ちゃんの出番やっぱりさびしいなーと思ってしまうわけですよ。
囁く者たちの家に行ってないのは痛いわ……出番以上に、関係者全員集合状態のあの場にいなかったハブられ感が(泣)
そりゃああの天然ボケっぷりを披露して退場した後でまた出てきたらそれはそれでおかしいですが。

空骸のくだりはキャラに合ったいい役もらったとは思いますけどね。兄ちゃんらしいアプローチで。日輪じゃキツく言うばかりだろうし、
流もああいう落ち込み方してる潮に対してどうしたか想像つかん。
紫暮さんの「見切ってしまえ」も、たまたま最初に来て行き合ったのが杜綱兄妹だったとはいえ、他の二人にだったら言ったかどうか。
「伝承候補筆頭」の彼に言う、というところに深さがあると思うのです。そして見極めを促す厳しさの底に、
彼ならそういう結果にはしないだろうという信頼というか希望も込められていたんじゃないかと思うファンの欲目。

このエピソードは修行そのものより、潮を立ち直らせた、というところに重要性があると思います。
兄ちゃんの「槍とともに在りなさい」という諭しで、獣の槍破壊と並行した「槍の使い手と槍の分断」
(潮自身が槍を、あるいは槍を使う自分を信じられなくなる)という白面の策謀の一端を打ち破ったという点で、
地味だけど重要な役割を果たしていたんだよ!地味だけど!!

だけど、光覇明宗の分裂話で、人望もあるはずの彼が潮のフォローだけで終わってしまったのが残念で……。もうちょっと何か動きを見せてほしかった……。
いや兄ちゃん視点で考えてこういうのはどうだろう。
たぶん兄ちゃん信望してるあたりの人達はそもそもキリオに賛同してないだろうし、
キリオ派の連中は伝承候補という存在・制度についても不満を抱いてるようだし
(キリオに「エレザールの鎌があれば伝承候補なんて特別な地位もなくなる」と煽られてる)、
そこに伝承候補の自分が出て行って上から抑えても逆効果、立場が近い者の方が話を聞き入れる耳を持つだろうってことで、
かくして兄ちゃんの指示を受けた秋方たちはキリオ派の説得に動いたのだった――!
あ、自分の中で繋がったわこれで行こうw


ところで、キリオたちは槍を奪うのに杜綱兄妹が蒼月家を辞去するまで待ってたわけですが、あれどれくらい待ってたんだろうw
「うしお兄ちゃんは精神集中がめちゃくちゃ」と言ってるあたり、潮が穿心の心得を身につけたことは把握していないみたいだけど、
何やってるのかまでは外からはわからなかったのか、修行が終わったころに来たのか。
どちらにしろ、兄ちゃんたちが出てくのじっと待ってたの想像するとちょっとおかしいw
兄ちゃん、彼らが隠れてるの気づいて蹴散らしてくれても良かったのよ?
まあ一応、キリオもあそこで悟に介入されると厄介だという認識はしてるってことで(少なくとも一緒に連れてた坊主どもはあっさりやられるだろうな)
ちなみにキリオの「あの人たちも僕より弱い」発言はフカシだと思ってます。
フカシというか、キリオ本人はそう信じて疑ってないだろうけど、斗和子にそう吹き込まれ続けた結果の誇大な自信だと。

もし兄ちゃんたちが潮の誘いを断らず夕飯もしくはお茶にお呼ばれしていたら、キリオたちは潮と槍に手が出せないまま、
そのうち流が合流して日輪も来て楽しい蒼月家の夕べになっていたのだろうか(笑)

 

移動時間的に間に合わなかったんだ……と考えてみたけど、
兄ちゃんより後に芙玄院周辺に行った日輪も潮と一緒に一旦本山に報告に来てから囁く者たちの家に行ってるね?
……日輪たちはヘリだったけど兄ちゃんは電車乗り継ぎで来たんだよきっと……
兄ちゃんは和羅さまの補佐でいろいろ事後処理に当たってました!

 

2015.09.14