無影と連姫、すれ違いの始まり。
本来なら、無影は金品で簡単に動くような人間を軽蔑しているんだろうに、
連姫に対しては、公位簒奪後、贈り物攻勢してるんですよね。
彼はずっと、こんなどこにでもあるような花ではなくて、
もっと連姫にふさわしいものを贈りたかったのに、
それができない自分が悔しくて情けなかったんだろうなあ。
大牙への憎悪もそうだけど、無影の、身分や権力、財力に関する
コンプレックスはかなり根深そう。
当の連姫が、高価な品物より、窓辺にそっと花を置く心にこそ
惹かれていたと、たとえわかっていたとしても、
なまじ力を手に入れてしまった今、
もう物でしか気持ちを表せない彼の不器用さが切ない。