3巻の、野狗と会った後の淑夜とのやりとりのシーン、
最後のほうの、「ふわりと笑み崩れた」という表現がツボなのです。
「ふわり」ですよ、「ふわり」!この、いかにも邪気のなさそうな感じが。
ふとした時に、育ちの良さとか、素直なところとかが出るのがすごく好き。
(アトス(三銃士)にも同じようなこと言ってるなあ、私)

ところで、淑夜が最初に大牙と会った時、大牙の印象について、
「意図的に型を破ろうとしているように思われる」という記述があるんですが、
巻を追うごとに、むしろ天然になっているような(笑)。
6巻以降なんて特に…。
3〜5巻でとりあえず自分の器量でやれるだけやってみて、
さらに、西に行って吹っ切れたのか。
1巻の時点で、「親父どのは、新しい時代の可能性を羅旋に見ているように思う」
とも言っているし、父や兄が古い秩序に限界を感じていたのを、
彼もまた感じ取っていたんじゃないかと思うんですよね。
7巻の中盤あたりから、大牙が羅旋を王にしたいという態度を見せはじめるのも、
なにも羅旋が今の自分の直接の主だから、というだけではなくて、
士羽の最期の言葉を彼は直接聞いてはいないけれども、
士羽が考えていそうなことを、なんとなく察していたのかもしれないなあ、と。

しかし我ながら、いかに大牙中心に読んでるか、よくわかりますね(笑)。

 

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