……(しんみり)。

「とうとう、みんなにことわられてしまったよ」
「つまり、きみが最適任というわけさ」
アトスはそう言ってペンを取り、辞令にダルタニャンの名を書きこんで、渡した。
「おれにはもう友だちがなくなってしまうのか。情ないことだ。なにもかもなくなって、残るのはただ苦い思い出ばかり……」
ダルタニャンは一人言のようにつぶやきながら頭をかかえこんだ。二筋の涙が頬を伝わって流れた。
「きみはまだ若いんだ。苦い思い出も、いつかは楽しい思い出に変わるときがくるだろうよ」アトスがなぐさめ顔に言った。
(第二巻・37章「結び」より)
 

 

三銃士編のラスト、銃士隊副隊長の辞令のくだり。
この後、4人はそれぞれの人生を歩み始める…んですが、
アトスはまだもう少し銃士隊に残るんですよね。ダルタニャンが上司で(笑)。
アトスに「副隊長殿」とか呼ばれて、照れくささと寂しさ半々で
「今まで通り呼んでくれよ、ねえ、きみ」とか何とか言うダル。
…いいなあvv(頭を冷やせ)

とにかくこの二人が一緒にいる場面大好きなんです。素晴らしい仲良しっぷりで。
こっそりとダルアトを推奨する三年果実(…)。

 

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