ガウリイもてもての2巻(決して間違いではあるまい)。
この巻のガウリイは実に輝いています。

痴漢(ランツ…)にあったリナの元へ戻ってきたガウリイ、リナの横にしゃがみこんで肉をつまみ食い。
こういうことをしても何となく似合ってしまうのほほん雰囲気が彼らしい。

 >「オレが代わりに、もっと穏便にはり倒してやったのに」
騒ぎは大きくしないけど報復はきっちりするよ、というこの物言いが好きです。
まあ、連れの男が出てきて張っ倒されたほうが、
当の女の子にやられるよりはまだ相手も引っ込みがつきやすいでしょうね。
この時は、代わりにちょっと懲らしめてやろう、くらいの気持ちなんだろうけど、
シリーズの後の方で同じようなことがあったら、内心本気で怒って相手をへち倒しそうだ。

 >「ヘタすりゃオレはお尋ねもんになっちまうじゃねーかっ!」
  「まー、長い人生、たまにはそーいうこともあるかもしれないわね……」
とかなんとか言ってますが、まさか次の巻で本当にお尋ね者になっているとは作者も思うまい(笑)
(あ、でもあとがきに「レゾの遺産」がどうのとあるから、3巻の構想ぐらいはすでにあったのかも)

そんなところへロッドさん登場。こんな感じ?(新装版の2巻表紙に小さく出てましたが)

 >「尋く方から名乗るもんよ」
父娘だ(笑)。状況はかなり違うけど。

迫るロッド、いなすガウリイ。
さっきはのほほんぶりを表していたつまみ食いが、今度はガウリイの底知れなさを示す小道具になってます
一連の動きの無造作さが、気負いのない感じで恰好良い。
さてここで出ます大好きな台詞!

「いや――まあ、並よりは上だって自覚はあるけどな」
「自信」じゃなくて「自覚」。それはもうまぎれもない事実なんだよ!
それをさらっと言ってのけるあたりがもうね!!

冒頭シーン、ラストの締めもお気に入り。

 >「物騒なフォローをするんじゃない」
で頭こつん。こういうちょっとした拍子に仲良くて可愛いんだよなあ
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